【完】アタシは3代目。
そしたら唯兎くんに、
“フツーに遅刻をしてくる女”
って思われて、嫌われちゃう…。
そんなのぜーったい嫌だ!
「美里、萌。走るよ!」
あたし達が走り出そうとしたその時。
「大門?」
後ろから、あたしを呼ぶ声が聞こえた。
後ろを振り返ってみると、そこにいたのはあたしの好きな人。
唯兎くんが自転車にまたがり、立っていた。
「せ、関口。おはよ〜」
突然の唯兎くん登場に、驚きのあまり声が裏返った。
「あぁ、はよ。お前一人か?」
「え?一人じゃな…」
そう言いながら美里と萌が居たところを見たんだけど、居なくなってる。
「一人みたい…」
何で、置いていくのよ〜!