【完】アタシは3代目。
其の弐
◆羨ましい…
大地は意外と働いてくれて、みんなから結構気に入られていた。
「大地、お疲れ様」
「あ…。お、お嬢…」
て、照れてる。
耳真っ赤なんだけど。
可愛いんだけど。
「大地。お嬢って呼びにくかったら、普通に呼んでもいいんだよ?ただし、二人きりの時だけだけど…。みんなにいわれちゃうから、さ…」
「そうする」
あ、渡さなきゃいけないものがあったんだっけ?
「大地、これ」
「咲、サンキュ」
い、今、さ、咲って呼んだよね?
ヤバい。
絶対顔赤いはず…。