【完】アタシは3代目。
「あたしがいても、いいの?」
あたしがそう言うと、二人が固まってしまった。
図星だったの?
あたしがいない方が、いいんだよね?
「咲。何言っちゃってるのよ!」
「咲がいなかったら、意味無いでしょ?―――あたし達は」
二人は目を会わせて、こう言った。
「「親友なんだから!!」」
あたしは素直に、嬉しかった。
初めてだった。
あたしに、友達ができたのは。
だから、あたし…
「もぉ、咲。泣かないでよ…」
泣いちゃった。
生まれて初めて、人の前で泣いた瞬間だった。