【完】アタシは3代目。



あたしまでもが、叫んでしまった。……カノンみたいに。



だってね。



カノンの足を、メイド服をきたおばけが、掴んでるんだもん。


「何で咲まで、叫んじゃってるの?」



まだおばけに気づいていないルカは、あたしをカノンを見るような目で見てきた。



「ルカ、カノンの足元見てごらん…」



「へ?………ぎゃあぁぁぁぁ!!!!」



ルカがおばけに気づいたと同時に、あたし達は全速力で走った。



あたしは、それから呪いの館を出るまでの記憶がない。



唯一覚えてるのは、おばけを殴ってしまったこと。



すみません、おばけさん…。



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