【完】アタシは3代目。



「大地は、あたしのお父さんの子分なんだ」



「こ、子分…?」



そうだよね。いきなり言われても、意味不明だよね。



「大門組って、知ってる?」



「知らないわけないじゃん!!小さい子でも分かるよ!……大門組…?大門…?ってまさか!?」



「そのまさか。大門組の2代目は、あたしのお父さん。そしてアタシは、大門組3代目」



カノンは、驚きが隠せないようで、口を手で押さえていた。



そして…



「スッゴ〜イ!!!!咲が大門組3代目って!!もぉ、ヤバイ!ヤバすぎるよ!感動しちゃうよ!
あたし、大門組3代目の親友だったんだ。憧れてた大門組の、近くにいれたんだ!!」



そう言って、カノンはあたしの手を握って、大きく上下に振った。



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