【完】アタシは3代目。
「ただいま」
「「「「お嬢。お帰りなさいっ!!」」」」
「「お、おじゃましま〜す…」」
二人とも、ビビりながら入ってくるの、おやめくださいな。
確かに極道の家だから、ちょっと怖いオニーサンいるけど、みんな優しいよ。
ちょっと、派手なだけだから。
……色々と。
「お嬢。お友達っすか?」
「ナツか。そうだぞ、アタシの初めての親友(ともだち)だ。
あたしがそう言うと、ナツはあたしの手を取り、泣きながら手を振った。
「お嬢。よかったっす!!本当によかったっす!!」
ナツは心の底から、あたしに友達ができたことを、喜んでくれた。