【完】アタシは3代目。



「ほら、客間へGO!!」



「さ、咲!」



お願い。お願いだから、早く行って…。



お願いだから、一人にさせて…。



「わかったから。行けばいいんだろ?」



うん。だから早く…



「…大地!!」



え…?



カノン…?



カノンだ。カノンの声だ。



カノンが、あたしの部屋の目の前にいる。



「大地。これだけ言わせて…?あたし、大地に本当に感謝してる。大地がいなかったら、今のあたしはいないよ。

大地、本当に本当にありがとう。それとね。あたし今でも、大地のこと好きだから。咲。あたし絶対に、負けないから!!

それじゃ、帰るね。…バイバイ」



「咲。あたしも帰るね」



「うん。じゃあまた学校でね…」



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