【完】アタシは3代目。
「帰ったね…」
「あぁ」
さっきからカノンの言葉が、グルグル頭の中を回ってる。
『あたし今でも、大地のこと好きだから』
『咲。あたし絶対に、負けないから!!』
カノン…。やっぱり大地のこと、好きだったんだ…。
「ねぇ大地」
「ん?」
「好きって、言われてたね」
「言われてたな」
何でそんなに、平気なんだろう。
「大地はさ、カノンのこと好きなの…?」
何あたし聞いちゃってるのよ!!
あたしのバカバカ!!
「カノンのこと、好きだけどさ。それは、友達としてだから。でも何で、そんなこと聞くんだ?」
「べ、別にいいでしょ!!」