ある世界での物語
「俺と一緒に魔法空間に行って、そこで学校に通って魔法使いになって」
「ちょ、ちょっと待って…!」
理解できてないからっ!
本気で意味わからないから…!!
「お願い、明梨。俺と一緒に来て」
真剣な声が私を困らす
一気にいろいろ考えすぎて訳がわからない
「…大丈夫?」
私の様子に気づいて彼はそう問う
コクン、とゆっくり頷く、と
「今日は疲れたと思うから休んで。明日、また会いにくるから」
その声を聞いて次に瞬きをすると、
「…あれ…?」
なぜか、自分の部屋のベットの中にいた
…どうなってるの?
やはり、理解できなかったけどそのまま目を閉じる
今日は、もう頭を使う気にならない。
そう思って…
…これが、すべての始まりだった
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