ある世界での物語
「あ、起きた」
目の前には見知らぬ顔、
顔の横にはその人の腕
しかも、わたしとその人の間にある距離、約1cm
「…………。」
「あ、ノーリアクション?それは続きしていいってこと?」
そんな彼の声にハッとする
「う、うわぁぁぁ?!」
「っ?!ちょ、危ないって!」
叫びながらガバッと体を起こす
と、もちろん前にはその人がいたわけで、
「いった…」
私の下で頭を押さえる彼
「あっ!ごめんなさいっ!」
「ありえない。明梨ってバカ?」