ある世界での物語
「え……」
魔法…?
非科学的な、答えにただ瞬きを繰り返す
…何言ってるの?この人は…。
「まだ信じなくていいけどね」
私の考えを読み取ってか彼はそう言った
「じゃあ、話を戻して…」
「っ…」
話しながら私の頭に手を乗せる彼
「君の名前は…?」
もう一度、そう尋ねた
「………。」
間違っても、答えてはいけない。
そう思って口を開かない
と、
「隠しても無駄だって。俺、もう宮本明梨の顔知ってるし」
え…?
どうして知ってるの…?