始まりはいつも
四階
「これは…本物?」
〈やはりな。折助がさっき読んだのは、昔うちにあった御神木の話だ。」
「御神木…」
〈今、なぜか実際に目の前にあるこの木だ。あの本、もう一度読んでみてくれないか。最初から。」
「この本は、3さつでひとつです。
だから、3つの約束があります。
1.はじめに、残りの2さつを見つけること。
2.読む時は、3人で声に出して読むこと。
3.おわりに、1つの謎を解いてください。
昔、一本の御神木があった。
それはそれは、無茶苦茶なご神木だった。
春は梅と桜の花を咲かせ、(花びらの効果音)
夏は枝垂れ柳となって皆を涼ませ、(ひるるるる~♪)
秋は紅葉とイチョウの葉が色づき(さわさわ~♪)、
冬はなんとクリスマスツリーになった(チャッチャラ~♪)。」
[なんだこれ!
木が、読んだとおりに変わっていってるぞ。
なんで籾の木に電飾が実るんだよ。」
〈やはりな。折助がさっき読んだのは、昔うちにあった御神木の話だ。」
「御神木…」
〈今、なぜか実際に目の前にあるこの木だ。あの本、もう一度読んでみてくれないか。最初から。」
「この本は、3さつでひとつです。
だから、3つの約束があります。
1.はじめに、残りの2さつを見つけること。
2.読む時は、3人で声に出して読むこと。
3.おわりに、1つの謎を解いてください。
昔、一本の御神木があった。
それはそれは、無茶苦茶なご神木だった。
春は梅と桜の花を咲かせ、(花びらの効果音)
夏は枝垂れ柳となって皆を涼ませ、(ひるるるる~♪)
秋は紅葉とイチョウの葉が色づき(さわさわ~♪)、
冬はなんとクリスマスツリーになった(チャッチャラ~♪)。」
[なんだこれ!
木が、読んだとおりに変わっていってるぞ。
なんで籾の木に電飾が実るんだよ。」