社長には堕とされません



「ちょっとーっ!!!古都ちゃんって誰よーっ!!!」



俺の電話の内容を聞いていた有紗がベッドから飛び降りて



「私の前で他の女の名前出さないで!!」



って背中に抱き付いた



「古都ちゃんは秘書だっていっつも言ってるだろ?しかも会ったことあるじゃん」




「知らない!!あのプライドの高そうな美人秘書なんて忘れた!!」



知ってんじゃん……。




「俺、そろそろ会社行く時間だから」



有紗を背中から剥がしてバスルームへと向かった



「その手でお風呂入れるの?」



「あ、」



忘れてた…、右手使えねぇんだった



包帯を巻かれた手首を見ていると



「私が洗ってあげようか?………カラダの隅々まで」



有紗が駆け寄ってきて耳元で厭らしく囁いた


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