社長には堕とされません



「別に彼氏だったら彼氏って言えばいいじゃん」



「ですから、知りません。ただの寝言です。メガネを返して下さい」



古都ちゃんは俺の手を自分の顎から振り払い



銀縁メガネを俺の手から奪い取った



そして



「眠ってしまった分の遅れを早急に取り戻しますので」



パソコンの画面に目を向けてカチャカチャとキーボードを操作し始めた


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