社長には堕とされません



「なに言ってんの?」



社長は私の所まで戻ってきて



「来て?」



グイッと手首を掴んで車から降ろしたけど



私は膝が震えて社長の腕に寄り掛からないと立ってもいられない状況だった



「古都ちゃん??」



異変に気付いた社長が私の顔を覗き込んで来たから



「お、お願いです……帰らせて下さぃ…」




真っ青になった顔を向けて悲願した

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