社長には堕とされません
「どうした…の?」
古都ちゃんの肩にそっと触れると
「も、申し訳ございませんっ…とんだ醜態をっ…寝ぼけていました…」
手の甲でグイッと涙を拭いスクっと立ち上がった
「本当に大丈夫??」
さっきの慌て様は尋常じゃなかったよ?
「だっ大丈夫です…
ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした……
社長が私を運んで下さったのですよね?」
「うん。でも気にしないでね?俺が勝手にしたことだから」