社長には堕とされません

・指輪の行方

【和真】



古都ちゃんの手を引いて親父の誕生日パーティー会場に入ると



｢高城くん！！！！｣



古都ちゃんを呼ぶ大きな声が聞こえたと思ったら



｢な、ななななんて美しいんだ！｣



人垣をかき分けて興奮気味の親父が走って来た



｢お父様。本日はこの様な素晴らしい会にお招きいただき誠にありがとうございます…そしてお誕生日おめでとうございます｣



古都ちゃんがニッコリと微笑むと




｢っ…！！！｣



親父が胸を押さえて床に膝を付いた