社長には堕とされません



「あ、すみません」



ペコっと軽く頭を下げて




「少し借ります」




なぜか今にも泣き出しそうな顔をした古都ちゃんの肩を抱いて会場から連れ出した




「親父…今の男誰?」




「お前よりイケメンだな」




「は!?どこがだよ!?俺のがイケメンだろ!!?」




「はははっ」




「笑ってないで答えろよ」




「えーっと…確か岡田…なおと?……いや、なおひと??」




なおひと?…ってまさか




「あの直人!!!?」



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