社長には堕とされません



「平気。触らないで」



そう言って手を振り払った時に指輪がないことに気付いたのか



「あれ?指輪…してないんだ…」



岡田直人が悲しそうに古都ちゃんを見つめた



その瞬間クールな古都ちゃんの顔が歪んだ



「あの日…もう二度と会わないって…私の前に姿を現さないって約束したじゃない

なのに…どうして??

どうしてここにいて私に声を掛けたの!?」




「ごめん、ただ…俺はあの日以来会ってなかったから心配だったんだよ…?」




あの日???



「大きなお世話。私はもう切り替えて生きてるの……貴方の顔が1番私を傷つけるってわかってるでしょ?」




「わかってるけど…心配「わかってるなら二度と私の前に現れないで」


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