社長には堕とされません
「俺、さっき聞いちゃったよ?」
ドクンッと大きく心臓が脈打った
「な、なにをですか??」
まさか、社長に喋って…
「それは言えないけど…あれ?古都ちゃんその指輪…いまはめたの?」
「そうですが、なにか?」
「未練あるのに強がってたの??」
…………あ、良かった。
社長は何にも知らない。
社長には喋ってないんだ、
「だったら何ですか?社長には関係のないことですよね??」
首を傾げて社長を睨むと
「あれ?もしかして嘘ついたのバレてる??」
かまかけたんだけどなぁ〜なんて言って楽しそうに微笑んだ。