ずっと、キミの隣に。
『っねぇ、ショウ……』
周りの雑音のせいで、気がついてくれないかと思ったけど、振り向いてくれた。
『どの電車か、わかった?』
あたしが不安げに聞くと、ショウは軽く頷いて
「うん。4番の8時12分のやつ乗ればいーっぽいっ」
と微笑んだ。
「――4番ホームに快速列車到着致します―………」
―――――プシューッ
4番ホームの電車の、ドアが開く。
あたしとショウは慌ててそれに飛び込んだ。
これで一段落ついた…かな?
このまま東駅で降りて、歩けば学校につく。
あたしたちは、手を離した。
あたしは、汗でベトベトしている両手を合わせてさすった。
「汗、やべーなっ。」
目を細めて無邪気に笑うショウ。
あたしもついつい顔が綻んだ。
『すっごい熱かったもんね!』