ずっと、キミの隣に。


係の窓口に立って、
係員に電車を聞くショウ。

聞いている間も、しっかり手を繋いでいてくれた。


どうしてこんなに平気でいられるの……?
さっき会ったばかりの人と
なんでこんなことできるの?


ショウの真面目っぷりに驚くことしか出来ないあたし。

あたしはこんなにもドキドキしてるのに…。

でも、さっき出会ったばかりだけど
わかったこともある。


ショウはいい人だってこと。

あたしの苦手そうな人じゃないし、
あたしを守ってくれる―――気がする。


ショウは係員に ありがとうございます と軽く会釈して、切符売り場のほうに歩き出した。


強く握られた手が少し汗ばんでたけど、それがむしろ安心した――…
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