セイキの味方
再び正義の味方が、イライラしながら話した。
「あのさあ、俺は、八十三歳なんだよ。人間の年齢で言うとだけどね。
それに、フリーターなんだよ。
時給なんて六百四十円だよこんな歳まで働きゃならないっておかしいよなあ。
政治家は、脱原発とか卒原発とかTPPとか官僚から政治主導とか言うけど、放射能こぼした俺が、言うのも変だけど脱原発なんて当たり前だろう。
憲法改正もやりゃいいんだよ。一番肝心なのは、経済の建て直しでしょ!?
領土問題も当たり前だろう。
若者が、希望が持てて老人が、ある程度楽出来るってのが、肝心でしょ!?
昔のように、すごい経済大国は、無理でもある程度希望が持てないとまずいだろう。
一年間に一体何人自殺してんの。
自殺の原因のほとんどが、経済的な事だよ。」
「正義の味方は、元都知事より歳上なんだ!!」
「防衛大臣今の老人は、すごいね。」
「確かにそうだけど、こりゃコメディか?」
「何言ってんだ。ブラックユーモアってやつだよ。
政治家は、センスがないなあ。それに、スマホに替えたばかりで大変なんだよ。
四十四歳でスマホデビュー大変なんだよ。」
「総理、そういう事情どうでもいいですよね。」
「あ~そういうセンスだから政治も下手なんだよ。所でもう時間なんだよ。
もうすぐ終電だから一応怪獣には、話しだけしておくから後は、任せるよ。」
正義の味方は、怪獣にそっと近づくとこそこそ少しだけ話した。
また、怪獣の尻尾でぶっ飛ばされたが、何とか話しは、ついたように見えた。
「じゃ今度は、きちんと正規の味方呼べよ。」
そう言い残すと正義の味方は、ユラユラと空に消えた。
「防衛大臣帰っだよ。どうするんだ!」
「尖閣諸島に行くよ。待遇悪かったら中国に寝返るぜ。」
怪獣が、そう言った。
「おい!大臣怪獣までしゃべったぞ。」
「尖閣諸島に行くって中国に対抗するのにいいじゃないですか。」
「だけど、待遇悪かったら寝返るんだぞ!!」
「総理あなた次の選挙で勝てると思ってんですか?」
「なるほど、頭いいなぁ。負けるんだから自民民党でも第三極にでも第四極にでも任せたらいいんだな。
だけど、もしも勝ってしまったらどうする!?」
「大丈夫!負けますよ!」