プレイボーイ×天然な幼なじみ



 電子音とともに表示された熱は、36.2℃。

 全然平熱。

「熱ないよ?」

 私が言うと、

「絶対熱かったってば!」

 龍太が手足をばたつかせて叫んだ。

「でもないじゃん?」

 本当は、龍太との距離が近すぎて熱かっただけだもん。

 熱はないもんね?

「六時に迎えに来る」

 龍太はボソッと言い残して、窓から出て行った。

 私は、時計を見た。

 十二時十分。

 私は、だいぶ遅い朝食、或いはちょうどいい時間の昼食を用意することにした。



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