プレイボーイ×天然な幼なじみ
龍太SIDE
梨桜の小さな手が俺の手を包み込む。その手を、離れないように俺は強く握りしめた。
心臓が破裂するんじゃないかってくらいに大きな音を立てて血液を送り出す。
道を歩く時も、すれ違う人たちが俺たちを振り返る。
「皆見てるよ?」
梨桜が不安そうに俺を見上げる。
「お似合いの二人だって思ってるんだよ、きっと」
俺が答えると、梨桜は納得したのかしてないのか、足元に目線を落とす。
前にも、同じような会話をした気がした。
「…今日さ、俺がお前の買いたいもの買ってやるよ」
梨桜が顔を上げた。
「ホント!?」