プレイボーイ×天然な幼なじみ


 俺は頷いた。

「何がほしい?」

「えっとね、綿菓子でしょ、チョコバナナでしょ、あ、フライドポテトもいいなぁ〰〰」

 ほしい物を次々に上げる梨桜は、宝物を目の前にした探検家みたいな顔をしていた。

「おいおい…全部食べ物じゃないか」

 俺が言うと、梨桜は頬を膨らませた。

 餌を目の前にしてお預けを食ってる犬か、宝物を横取りされた探検家みたいな顔が、あまりにも可愛くて、俺は梨桜から目を逸らした。

「仕方ないでしょ、色気よりも食い気だもん」

 そこ、威張るとこじゃないぞ。

 俺は苦笑した。

「太るぞ」

 俺が言うと、梨桜は顔を真っ赤にした。

「失礼しちゃうよ!」

「…かわいい」

 俺が言うと、梨桜がそっぽを向いた。


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