プレイボーイ×天然な幼なじみ
水着とお金と水筒を鞄に入れて、梨桜と集合場所のプールへ行くと、佳主馬と麗が先に来ていた。
麗は俺の姿を見つけると、俺の腕にしがみつき、梨桜を見下すような目で見た。
梨桜は麗に睨まれて、佳主馬の隣に行ってしまった。
麗め…。なんて口に出せない。心の中で必死に苛立ちを抑え込んでいると、美穂と幸也が手を繋いでやってきた。
あの二人、最近妙に仲いいんだよな…。
「あれ、美穂。幸也くんと付き合ってるんだ?」
梨桜が素っ頓狂な声を上げた。
「うん!私が告白したんだよ」
美穂が笑顔で。
「なかなかお似合いだよ!」
梨桜が、佳主馬と手を握り合って言う。なんだか悔しくて、俺はそっぽを向いた。
「梨桜だって!佳主馬くんとお似合いじゃない」
…!!