プレイボーイ×天然な幼なじみ
教室にはいる前に、大きく深呼吸した。
それからドアをノックする。
返事なし。まだいないのかな?それともやっぱり、悪戯?
なんて考えながら、念の為にドアを開けようとして、私はやめた。
話し声が聞こえてきたから。
誰の声だろう?かすかに生じたドアの隙間に耳を当てる。
一人は女子の声だった。
甲高い、キンキン声。今にも癇癪を起しそうな口調で、機関銃攻撃を相手にかましている。
もう一人は男子。
なんとなく、怒っているような調子。龍太の声によく似ていた。
まさか、学校でエッチしてるんじゃ、ないよね…?
っていうか、呼び出したのって、女子?龍太と自分がラブラブなところを私に見せようとしてた、とか?
まさかね。
でも、筆跡は綺麗で、女子の字と言われれば、そういえば…と納得できる。