プレイボーイ×天然な幼なじみ
「どうしたの」
私は聞いてみた。お母さんと話すのは久しぶりだから、変な感じがする。
「うん、風邪ひいちゃった」
お母さんが言った。お母さんの声を聞くのも久々。
「…大丈夫なの?」
私が聞くと、お母さんは頷いた。
「少し寝たら?疲れてるでしょ」
「…そうしようかな」
お母さんはそう言って、寝室に向かう。それからふと振り向いて。
「いつも仕事ばっかりで、会えなくてごめんね」
私は驚いて、お母さんを見た。
「え?」
お母さんは何も言わずに微笑を浮かべ、寝室に姿を消した。
その笑顔は、アルバムに残っている写真の中のお母さんの笑顔だった。