プレイボーイ×天然な幼なじみ


 梨桜SIDE

 私は驚いた。

 まさか、麗さんが電話くれるなんて。

――今から学校まで来て。今すぐよ。大事な話があるんだから。

 一体、大事な話ってなんだろ。

 私は疑問を抱えながら、家を飛び出した。

 ――学校の正門前に、麗さんはいた。

「遅い」

 麗さんが、ボソッと言った。

 これでも急いできたんだよ?!

「まぁいいわ。どこで話そうかしら…」

「ここでいいよ」

 私が言うと、麗さんは不機嫌そうな顔をしたけど、口を開いた。


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