プレイボーイ×天然な幼なじみ
「……大事な話って?」
私が聞くと、麗さんはため息をつく。
「…私、龍太に振られたの」
麗さんの言葉に私は驚いた。
「え?」
「さっき、龍太に言ったのよ。好き、って。でも龍太は私を振った!」
癇癪を起しそうな声で、麗さんが言った。
「なんで?」
「龍太の心の中には、いつだってアンタがいるのよ!」
は?
い、今のは聞き間違いじゃあ…?
「なんて…?」
「龍太は、アンタのことが好きなのよ!じゃなきゃ、あんなこと言わないわ!『俺は梨桜のことしか愛せない』って!」
私は俯いた。