プレイボーイ×天然な幼なじみ



「また今度な」

 龍太がそういうのが聞こえた。

 今度ってことは、いつかは遊ぶんでしょ?

 私、龍太とだけは付き合いたくないなぁ。

 なんて考えていると。

「龍太くんって、人気だよねぇ」

 声をかけられた。

 顔を上げる。

 幸也くんの席に、女の子が座っていた。

「私、石川美穂。あなたは…?」

 さっきから私の名前を知ってる人としか喋らなかったから、名前を知らない子がいるって、なんだか新鮮。

「風間梨桜」

 私が言うと、美穂ちゃんは笑った。


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