プレイボーイ×天然な幼なじみ



 梨桜SIDE

 ソファに寝転がると、安心感からか、心の中で、糸がプツン、と切れた。

 涙が溢れだしてくる。

 膨れ上がった感情を止められなくて、私は泣いた。カピバラさんの背中に顔を押し付ける。

 龍太の言葉が、脳裏によみがえる。

 あんな言葉、龍太に言われるなんて思わなかった。

 そのとき、携帯が鳴った。

 出る気力がわかなくて、携帯を無視する。着メロからしても、電話だし、出なかったら相手も諦めるだろうし。

 なんて思っていると、着メロが停まった。

 ゴロン、と寝返りを打つ。

 直後、また着メロが鳴った。

 諦めが悪いなぁ…。

 出たくはなかったけど、鳴らしっぱなしにしておくと、お母さんの邪魔になるかもしれない。

 私は携帯を開いた。


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