プレイボーイ×天然な幼なじみ
互いの気持ち
私は、スニーカーに足を入れて、家を出た。
目指すは、龍太の家。
ちゃんと、気持ちを伝えなきゃ、ってそう思ったんだ…。
インターホンを押すと、出てきたのは龍太のお母さん。
「梨桜ちゃん!息子が嫌なこと言ってごめんね!!」
龍太のお母さんの言葉に、私は首を横に振った。
「私が悪かったんです。龍太は悪くないですよ」
私の言葉に、龍太のお母さんは私の右手を強く握りしめた。
私はその手をそっと握り返した。
「あの、龍太、いますか?」
「いるにはいるんだけど…。寝室にこもりっきりで」
私は靴を脱いだ。
「お邪魔しまぁす…」
小声で言って、龍太の家に上がる。