プレイボーイ×天然な幼なじみ


 梨桜SIDE

「暗い中で、何してるの?」

 私の言葉に、龍太は何も言わない。

 電気がついたばっかりで、部屋の中は薄暗い。

「関係ないだろ」

 龍太がぶっきらぼうに言った。

 そりゃ、関係はないけど…。

「話があるの」

「関わるな、って言われてもしたい話か?」

 龍太の声は氷みたいに冷たくて。

 私は怖くなった。

「…うん」

 美穂、やっぱ無理だよ。美穂の勘は外れてるよ。


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