プレイボーイ×天然な幼なじみ


「み、見たって…」

「梨桜がなんであそこにいたのか不思議で、見に戻ったら、お前が蓮とキスしてんのを見た」

 龍太の言葉に、私は思い当たることがあった。

 確かに、蓮くんとは会った。けど、キスはしてないよ…?

「あの、龍太…「いいと思う」

 龍太が笑顔を浮かべた。

 ずっと一緒にいたからわかる。

 この笑顔は、作り笑い。

「梨桜と蓮、お似合いだと思うよ。蓮は家庭的な女が好みだし、アイツなら、お前を大切にしてくれるような気がするんだ」

 …!!

 私は驚いて、言葉をなくした。

「待ってよ…」

 私の言葉を聞かずに、龍太は立ち上がる。


< 185 / 338 >

この作品をシェア

pagetop