プレイボーイ×天然な幼なじみ

枠を超えて…




「俺だって、本当に好きなのは梨桜、君だけだ」

 龍太の言葉に、私は驚いた。

 龍太の、華奢な腕が背中に回されて、龍太のシトラスの匂いが漂う。

 目の前には、龍太の顔。

「じゃあ、なんで元カノ30人もいるの…?」

 疑問に思ってたことを聞いた。

「ん?」

 龍太の声からは、不機嫌さが消えていた。

「だって、私のことが好きなら、元カノなんてたくさん作らないでしょ?」

 私の言葉に、

「オマエとの恋がかなわなくて、だから他の女で気を紛らわすしかなかったんだ」

 龍太が言った。

「それ、もろプレイボーイなんだけどっ」

 だって、気を紛らわすとか、プレイボーイだよね。

「そうじゃない。俺…そういう風にしか、気を紛らわせなかったんだ」


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