プレイボーイ×天然な幼なじみ
離れていた時間が
今はすごくもどかしい。
「梨桜」龍太が私を呼んだ。「ごめんな、嘘ついて」
私は龍太を見上げた。
「本当は、麗と会う約束なんかしてない。ただ、お前に嫌われてるんじゃないかって思ったら、まともに話し合いなんかできそうになくて。だから、逃げようとしてた。ごめん」
私は首を横に振った。
「私こそ、ごめん。嫌いだなんて言って。本当は、龍太のこと、大好きだよ!」
私が言うと、龍太は笑顔になった。
太陽みたいな笑顔が眩しい。
「…梨桜、俺のことがほしいなら、自分から来い」
笑顔のまま、プレイボーイそのまんまのセリフを言う。
「うん!」