プレイボーイ×天然な幼なじみ



 いつになく厳しい口調だった。

 まだ、「関わるな。迷惑だから」って言われたあのときのが、マシだった。

 私は、首を横に振った。

「じゃあ、詮索するのやめろ」

 冷たい口調で言って、龍太はまた、歩き出した。私も、止めていた足を動かす。

 詮索するのやめろ、って言われても、気になるよね。だって、龍太は元カノが30人以上いるわけで、浮気してるかもしれないし……って、龍太が言ってたのは、このことかな?確かに今の私は、龍太を信じてないとしか、言いようがないかもしれない。

 私は反省した。

 もう少し、気をつけなくちゃ。龍太のこと、信じないとね。

「…龍太」

 私は龍太の名前を呼んだ。

「ん?」

 龍太は、さっきと違って明るい口調で返事した。

「…ううん、なんでもない」


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