プレイボーイ×天然な幼なじみ



「なんだよ、呼んどいて」

 龍太は言いながら、私の頭を小突く。

「だっ」

「オマエ、女子なのにかわいい悲鳴とか上げられないわけ?」

 女子=かわいい悲鳴とか、勝手な思い込みだよね。って、この会話、前にもしたような…デジャブじゃん。

「それ、どういう意味?」

 私が言うと、龍太は顔をくしゃっとして笑った。

 龍太は笑うと、子供みたいなあどけない無邪気な顔になる。龍太のこの笑顔が、私は好きだ。

「まぁ、梨桜は顔がかわいいから、いいけどね」

 八か月間、かわいい、を連発されると、さすがに慣れてしまうわけで。

 龍太に「かわいい」を言われても、恥ずかしさとか「なにそれ」とかって反発するのとかは、なくなってきた。

「…そうだ、龍太。明日、遊園地行かない?」

 私が言うと、龍太はフッと笑った。

「いいな!」


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