プレイボーイ×天然な幼なじみ
一途な思い
なんで龍太は、―――
「ねぇ、どうして黙ってるの?なんで何も言ってくれないの?」
私の言葉に、龍太は何も言わなかった。ただ、下を見てるだけ。
「私、ずっと信じてた。何があっても龍太のこと信じてよう、って決めてた!なのに、なんで―――」
涙がこぼれた。
まだまだ言いたいことがあるのに、うまく言葉にできない。
龍太に言いたいこと、たくさんあるのに。
「もう、信じるのやめるね」
私の言葉に、龍太が「え?」とかすれた声を上げた。
「もう、私と――――関わらないで」
私はそう言って、窓を閉めた。
これでよかったんだよ。
もう傷つかなくてすむんだから。
これが、私と龍太の為。
前にも、そう言い聞かせたことがあった気がする。