プレイボーイ×天然な幼なじみ
龍太SIDE
昼休み、佳主馬に言われた通り、俺は体育館の裏に行った。
体育館の壁にもたれていた佳主馬が、俺の姿を見ると、姿勢を正した。
「遅かったな」
「女子に囲まれてたからな」
俺が言うと、佳主馬の目つきが鋭くなった。
「…そんなんだから、姫に振られたんじゃないか?」
俺は驚いて、佳主馬を見た。
「はぁ?意味わかんねぇし」
「オマエ、姫のこと大切にするって、そう言ってたじゃねェかよ!」
佳主馬が、急に俺の襟元を掴んだ。
「ぐあっ。いきなり何しやがるんだ!?」
頭を壁に打ち付けられて、俺は呻いた。