プレイボーイ×天然な幼なじみ
「い、いや、誘わない」
俺の言葉に、愛梨は頬を膨らませて。
「なんでぇ?恋人も誘ってあげなよぉ」
恋人…つーか、今音信不通なんだけど。
愛梨は、俺と梨桜が付き合ってることは知ってるけど、喧嘩したことは知らない。
「や、だから、そのぉ…「そういえば、まだ遊園地デートの報告もしてもらってないよ?!」
…別れた、とは言いづらいし…。かと言って、嘘もつき通せないしな。
そこで俺は、梨桜を誘わなくても済む言い訳を思いついた。
「り、梨桜は今日、出かけてんだってさ!」
俺の言葉に、天然少女はあっさり納得して。
「なーんだ、最初からそう言ってよ。てっきり、別れたのかと思って心配したじゃん」
…正直に言えば、よかったかも。
「じゃ、行こう!お父さん、もう車に向かってる筈だから」