プレイボーイ×天然な幼なじみ
佳主馬くんが、店員さんに言った。
佳主馬くんが指さしたのは、一番高い六百円のトリュフチョコ。
「! か、佳主馬くん!」
私が慌てると、佳主馬くんは悪戯っぽくウィンクした。
「いいだろ。好きな女の子には、いいとこ見せたいんだ」
店員さんは、私と佳主馬くんを見比べて、
「えっと、どうしましょうか?」
「あ、以上で!」
佳主馬くんはそう言って、私が反論する間も与えない。
「あぅ…」
「二人は恋人同士なんですか?とっても、お似合いですね!」
店員の、一年生女子は、軽く会釈して、去って行った。
「俺たち、お似合いだってさ」
「なんか、照れちゃうね」