プレイボーイ×天然な幼なじみ



 俺は、梨桜を見た。

「だから、龍太のこと、忘れたいの!」

 梨桜の言葉に、俺は、耳を疑った。

「姫…」

「だけどね、」梨桜は、俺を見上げた。「忘れられないの」

 上目遣いとか、卑怯だし…。

「ねぇ…」

 梨桜が俺の腕を掴んだ。

「ひ、姫…っ!?」

 心臓が、跳ね上がった。ドキドキが止まらない。

 気分の高鳴りが頂点まで達した。

「忘れたいのに、忘れられないの…」

 俺は、梨桜の肩に触れた。

「姫?」


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