プレイボーイ×天然な幼なじみ



 私は、佳主馬くんから目を逸らした。

 目の前にある、佳主馬くんの顔に、胸の鼓動が早まってく。

「それともさぁ…キスよりすごいこと、したいわけ?」

 佳主馬くんの、細長い指が、私のシャツのボタンに触れた。

 第二ボタンが、穴を潜り抜ける。

「ちょっ――」

「嫌なら、キスしよう?」

 私は、頷いた。まだ、エッチとかなんて、したくないし…。

 佳主馬くんの、温かな唇が私の唇に重なる。

「ん…」

 体の奥が、キュッてなる。

「姫…」

 佳主馬くんが、唇を離した。

 苛立ちを含んだ顔で、私を見下ろす。


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