プレイボーイ×天然な幼なじみ


 私、学校に来てたんだ…。

「起きてないですよ」

 男の子が答える。

 なんで嘘つくのぉぉ!?

 私、起きてますけど!

「あら、そう?野々宮さんの声が聞こえた気がしたんだけどねェ…。空耳かしら」

 気付け!

 つか、空耳で片付けるなぁぁ!

「オマエ、何に悩んでるんだ」

 男の子が、妙に馴れ馴れしい態度で、私に聞いてきた。

 私は、男の子の顔を見る。

 よく見ると、美少年だった。

 栗色の髪を少しワックスでたてていて、どんぐりみたいに丸い目は、人懐っこそう。ブレザーの肩を見る限り、華奢な体格だってことがわかる。

 少女漫画から抜き出てきたような少年だった。

「な、なやんでなんか別にっ」


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