プレイボーイ×天然な幼なじみ



 私が言うと、彼はふーん、と呟いて。

「俺が来なかったらさぁ、お前死んでたよ?俺に感謝しろよな」

 上から目線で言った。

 そりゃ、助けてくれたことには感謝するけど、何よこの態度!

 イケメンだからって、少しでもかっこいいと思った私がバカでした!こんなやつ、絶対嫌い!

「そりゃどうも」

 私が言うと、彼はクスクス笑って。

「かわいげねェ奴。モテないぞ?」

 そう言って、保健室の先生を振り返った。

「野々宮、起きたぞ」

「あら、そう?天土くん、ありがとうね」

 天土くん、は私に背を向けた。

 それから、思い出したように首だけ私を見て。


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