プレイボーイ×天然な幼なじみ
「…野々宮、どうかしたか?ボーッとして」
声をかけられて、ハッとする。
顔を上げると、啓太がいた。
「べ、別にっ!」
私がそっぽを向くと、啓太は鼻を鳴らした。
「さては男ができたか」
できてないし!
「なんか、そんな顔してるぞ」
どんな顔なわけ?私は啓太を睨みつけた。
「今度紹介しろよ」
「なんで紹介しなきゃいけないわけ?私とアンタ、赤の他人でしょ?」
私がつっけんどんな態度をとると、啓太の表情が少し陰った。
なんか、まずいこと言った?
心当たりとか、全然ないんですけどっ!