プレイボーイ×天然な幼なじみ



 私のお兄ちゃんになったのは、川本――もう籍を入れてるから、野々宮隼太(ハヤタ)くん。大学二年生で、すごーくイケメン!!

 なんでも、大川塾って塾で、先生(バイトだけど)やってるんだって。頭いいんだなぁぁ。

 このマンションはすごく狭いから、今度引っ越すって父さんが言ってた。どんなところに引っ越すのかなぁ…。

 なんか、一つ屋根の下で一緒に暮らすわけだから、ヤンキーだったらどうしようとかって心配だったけど、こんなにマジメな人なら安心だなぁ。

 隼太くんは、私の頭をポン、と叩いて、

「俺と同居じゃ嫌かもしんないけど、仲良くしてね」

 そう言った。

「い、嫌じゃないですよ!」

「顔が、嫌そうだけどなぁ」

「え!?そう見えますか!?全然そんなことないんですけど!」

 つい、敬語を使ってしまう。


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